炎症は皮脂腺から出た皮脂が毛穴を塞ぎ、その中で菌や
カビが暴れることで起こります。
背中にきびはマラセチアというカビの一種が暴れることで
起こり、顔のにきびはアクネ菌が暴れることで起こります。
暴れるということは、毛穴の中で繁殖してしまうということです。
背中にきびの炎症を鎮めるには、マラセチアを一掃させる薬が有効です。
医療機関で処方されている抗真菌剤が最も効果が高いです。
市販薬ではグリチルリチン酸ジカリウムという成分の薬がありますが、
これは漢方でも用いられる甘草(かんぞう)という植物の根から抽出した成分です。
これには炎症を鎮める作用があります。
薬としてよりも、ボディーローションなどに添加されていることが多いです。
このほかにはサリチル酸という角質を柔らかくさせる成分を含む薬も市販されています。
角栓を除去する働きがあるので、毛穴が詰まっているときに有効です。
サリチル酸はほとんどのにきびケア用品に使われています。
にきびは皮脂が過剰に分泌して毛穴が詰まることが原因ですので、
背中に皮脂が多い方が出来やすくなります。
背中にきびが出来た時には、あまり触らないようにすることが大事です。
痒いから掻いたりすると、赤いシミが背中に残ってしまう可能性が高いので、
痒くても我慢しましょう。
市販で売っているオロナインを塗ってみましょう。
オロナインは、肌を保護する為の保湿力があります。
また、殺菌効果もありますので、背中ニキビに効きます。
自分ではなかなか届かない場所もあるかもしれませんが、その時には家族に手伝って
もらい塗ってもらいましょう。
小さなにきびが少しだけ出来た時にはお勧めです。
軽い症状の場合、オロナインですぐに治る可能性が高いですが、
炎症して痛かったりする時には、皮膚科へ行くことが大事です。
膿が出て痛みがある時には、市販の薬は止めて、皮膚科に相談に行きましょう。